プロゲステロンを理解する ― 「落ち着きのホルモン」が果たす役割
更年期やプレ更年期について学び始めると、エストロゲンばかりが注目されがちです。
しかし、女性の体を支えるもう一つの大切なホルモンが「プロゲステロン」です。
プロゲステロンは月経周期や妊娠だけでなく、睡眠、ストレスへの反応、炎症のコントロール、気分の安定などにも深く関わっています。
近年では、「ホルモンが足りない」という単純な問題だけではなく、体がホルモンにうまく反応できていない「ホルモンレジスタンス(抵抗性)」という考え方も注目されています。
プロゲステロンとは?
プロゲステロンは排卵後に主に卵巣から分泌されるホルモンで、
- 子宮内膜を維持する
- エストロゲンの働きをバランスする
- 神経系を落ち着かせる
- 睡眠をサポートする
- 炎症を調整する
といった働きがあります。
プロゲステロンはしばしば「落ち着きのホルモン」と呼ばれ、不足すると
- 不安感
- イライラ
- PMS
- 睡眠の質の低下
- 気分の落ち込み
などにつながることがあります。
「不足」だけではなく「抵抗性」という考え方
血液検査でプロゲステロン値が正常でも、体がそのシグナルを十分に受け取れていない場合があります。
これを「プロゲステロン抵抗性(Progesterone Resistance)」と呼びます。この状態では、「十分に作られているのに、うまく利用できない」ということが起こり得ます。
近年の研究では、
- 慢性的な炎症
- 強いストレス
- 自己免疫疾患
- 子宮内膜症
などとの関連も議論されています。
血糖値とホルモンはつながっている
ホルモンは単独で働いているわけではありません。
血糖値の乱高下やインスリン抵抗性は、体にストレスを与え、炎症やホルモンバランスにも影響を及ぼします。
そのため、
- タンパク質を意識した食事
- 規則正しい食事
- 睡眠
- ストレスケア
など、日々の生活習慣はホルモン全体の健康を支える重要な土台になります。
アロマセラピーはホルモンを「補う」ものではありません
アロマセラピーはホルモンを増やしたり、ホルモンを置き換えたりするものではありません。
しかし、ホルモンの変化に伴って起こりやすい、
- ストレス
- 睡眠の乱れ
- 神経系の緊張
- 消化機能の低下
- 炎症
- 気分の落ち込み
などを穏やかにサポートするために、伝統的に利用されてきました。
アロマセラピーで伝統的に用いられてきた精油
■ ストレスや神経系のバランス
例: ラベンダー、ローマンカモミール、スイートマジョラム
これらはリラックスや睡眠のサポートのために広く使われています。
■ 炎症や身体の回復をサポート
例: フランキンセンス、ジャーマンカモミール、ブルータンジー
これらは穏やかに身体をいたわる目的で伝統的に用いられてきました。
■ 消化機能やお腹の不快感をサポート
例:カルダモン、ペパーミント、ジンジャー
消化を助けたり、胃の重さや吐き気などの不快感を和らげる目的で利用されてきました。
■ 気分を明るくし、前向きな気持ちをサポート
例:スイートオレンジ、グレープフルー、ベルガモット
シトラス系の香りは、軽やかさや明るさをもたらすためによくブレンドされます。
ブレンドだからこそできること
精油には一つひとつ複数のセラピューティックプロパティ(伝統的に知られる働き)があり、ひとつの精油が一つの目的だけに使われるわけではありません。
さらに、複数の精油を組み合わせることで、
- ストレス
- 睡眠
- 気分
- 炎症
- 消化機能
- 身体の心地よさ
など、さまざまな側面を考慮したブレンドを作ることができます。
これが、オーダーメイド(Bespoke)のアロマブレンドの魅力の一つです。
AromaYasumiから
ホルモンの変化について学べば学ぶほど、更年期は単純に「エストロゲンの問題」ではないことを感じます。
プロゲステロン、睡眠、ストレス、炎症、血糖値。
これらはすべて互いにつながっています。
更年期を乗り越えるために大切なのは、一つのホルモンを「治す」ことではなく、身体全体を優しく支えることなのかもしれません。