私のアロマ製品がCPSR申請に至るまで
安全性を支える裏側のお話
今回、初めてプリブレンドのフェイスオイルを発売しました。
売り出しに至るまでの過程で必要だった**CPSR(Cosmetic Product Safety Report/化粧品安全性報告書)**の審査について、私自身の経験をもとにお話ししたいと思います。
CPSRとは?
CPSRは、イギリスで「肌に触れる製品」を販売するために必要な必須書類であり、配合成分の安全性、アレルゲン、使用濃度などが第三者の安全評価者(アセッサー)によって厳しくチェックされます。
ベスポーク(オーダーメイド)ブレンドの場合は、「セラピストによる1対1のコンサルテーション」が前提となるためCPSRは不要ですが、製品として一般販売する場合には提出が義務づけられています。
🔍 CPSRのために必要となった書類たち
今回の申請にあたり、使用しているすべてのキャリアオイルと精油について、以下の書類を揃えました。
• SDS(Safety Data Sheet/安全データシート)
• アレルゲンデータ
• IFRA(International Fragrance Association/国際香粧品香料協会)第51改訂版
• 技術資料(成分情報・保存期限など)
• 原料メーカーの公式情報
これらはすべて、「安全性の根拠」としてアセッサーが検証するための資料です。
どれだけ原料の安全性に自信があっても、第三者が確認できる正式なデータがなければ、市場で販売できる化粧品としては認められません。
お客様に安心して使っていただくための、とても大切なステップです。
多くのサプライヤーは、これらの必要資料をすでに整備しており、ウェブサイトからダウンロード可能な場合も多くありました。
また、保存期限についてはTechnical Data Sheet に記載されていることも多く、資料内で確認できるケースもありました。
一方で、明確な情報が見つからない原料については、直接問い合わせて確認するという作業も行いました。
作業自体は地味で時間もかかりますが、**「配合する原料の素性が明確であること」**は製品を作る者として欠かせない責任だと感じています。
🌿 お気に入りの原料を切り替えた理由
実は今回、長く愛用してきた原料のうちひとつだけ、別のサプライヤーへ切り替えを行いました。
この原料は香り・品質ともに気に入っていて、これまで継続して使用してきたものですが、私のビジネス規模が小さいことを理由に、必要資料の提供対象外となってしまい、CPSR提出に必要な書類を揃えることができなかったためです。
※この件はサプライヤーの品質とは関係ありません。信頼できる会社であることは変わらず、書類提供の基準が「一定規模以上の事業者向け」である、という理由です。
そのため今回のCPSR申請では、
• 必要資料を正式に開示してもらえること
• 第三者評価の根拠として使用できること
この条件を満たす原料へ切り替える判断をしました。
お気に入りの原料ではありましたが、
安全性を保証する情報が揃っていることが何より大切。
この判断は、製品を届ける立場として必要なものだったと考えています。
🧪 保存期限と原料管理
提出資料には、「安全に使用できる期限」も含まれます。
今回私は、各原料の保存期限について
• 技術資料に記載されている情報
• サプライヤーからの回答
をもとに確認を行いました。
必要に応じて、
購入日や使用開始日の記録も行い、
最も期限の短い原料に合わせて
製品の使用期限を設定しています。
🧴 アロマ製品にスタビリティテストは必要?
オイルベースの製品の場合、基本的には別途スタビリティテストは不要とされています。
ただし、POA(Period After Opening)を明確な根拠をもって表示したい場合はスタビリティテストが必要という説明も受けました。
私は現段階では、サプライヤー側の保存期限データを根拠として申請を行い、スタビリティテストは実施していません。
この点については、今後の展開に応じて検討していく予定です。
🌿 CPSR申請を通して感じたこと
手続き自体は本当に地道で、
• 書類を集め
• 読み込み
• 整理し
• 必要があれば問い合わせる
想像以上に時間のかかる作業でした。
ですが、
• 原料の安全性
• アレルゲンの確認
• 国際基準に基づいた使用濃度
こうした点を一つずつクリアしていくことで、**「安心して使っていただける製品づくり」**を裏側から支えている実感がありました。
このプロセスを通して、自分がブレンドしているオイルへの理解も深まり、安全性と根拠に基づくアロマセラピーの大切さを改めて感じています。
こうして無事にCPSRを通過し、製品としてお届けできる準備が整いました。
フェイスオイルの製品についてはこちらより
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございます🌿