
エッセンシャルオイルの作用を探る – 第1回(体への働き)
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こんにちは。今回はエッセンシャルオイル(精油)の「作用」について触れていきたいと思います。
それぞれの精油は多くの成分から構成され、その組み合わせによって、一つではなくいくつかの作用をもたらします。作用には「体への作用」と「心への作用」があります。一つの精油のボトルにそれが詰め込まれているのです!
同じ種類の植物から採れた精油でも、植物が育った環境(降雨量や日照時間など)によって成分の比率が変化します。そのため全く同じ精油は存在しませんが、基本的な構造や作用の範囲は共通しています。
私のノートに書かれている作用のリストを数えたところ、およそ60種類ありました。今回はその中から 体に対する代表的な作用の前半 をご紹介します。そして私が使う精油の中で特に有効なものを例として、作用ごとに重複しないようにあげましたが、この他にもたくさんの精油があります。次回は残りの体の作用を取り上げ、その後「心への作用」についてもご紹介していきます。
🟢 鎮痛作用・抗炎症作用
代表的な精油:ウィンターグリーン、ラベンダー、ジャーマンカモミール、レモンユーカリプタス、ジンジャー
ニーズに応じて、肌の炎症を和らげたり、関節痛や筋肉痛、さらには頭痛の緩和をサポートするために選ばれます。
🟢 抗菌作用(Antiseptic)
ほとんどの精油には抗菌作用が含まれていると言われます。バクテリア、ウイルス、真菌などに働きかける作用です。
代表的な精油:ティーツリー、タイム、レモン、オレガノ、ラベンサラ
季節の変わり目や風邪の時期、空気をすっきりさせたい時に役立ちます。
🟢 鎮痙作用(Antispasmodic / 筋肉やけいれんの緩和)
代表的な精油:ローマンカモミール、イランイラン、タラゴン、ペティグレイン、クローブ
生理痛、筋肉のけいれん、咳などの症状に応じて精油を使い分けます。
🟢 去痰作用(Expectorant / たんを出しやすくする)
代表的な精油:ニアウリ、ユーカリプタス、ペパーミント、ローズマリー、スイートベイ
これらの精油は特にスチームインハレーションで用いると効果的です。温かい蒸気と一緒に分子が呼吸器に届き、呼吸を楽にし、つまりを和らげてくれます。
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