From Scent to System: How Essential Oils Enter the Body

エッセンシャルオイルはどうやって体に届くの?

アロマセラピーでは、植物の花・葉・果皮・樹脂などさまざまな部位から抽出されたエッセンシャルオイルを使います。これらは症状や好みに合わせてブレンドし、マッサージや肌への塗布、あるいはルームディフューザーやスチーム吸入といった形で取り入れられます。


エッセンシャルオイルを肌に直接使うのは刺激が強すぎるため、スイートアーモンドオイルやグレープシードオイルなどのキャリアオイルに0.5%から多くても5%程度まで希釈して使います。たとえば顔用のオイルなら、20mlのキャリアオイルに対してエッセンシャルオイルを6滴加えて1%に調整するのが一般的です。


希釈したオイルを肌に塗ると、皮膚を通して約20分ほどで血流に取り込まれることが知られています。浸透した成分は全身をめぐり、細胞や組織の働きをサポートしたり、不調の緩和を助けたりします。


一方で、蒸気吸入などのインハレーションでは、嗅覚を通じて脳、特に感情やホルモン分泌に深く関わる大脳辺縁系に伝わります。さらに、吸入された分子は肺や気管支を通って血流に入り、呼吸器の粘膜にも作用することで、呼吸のサポートにもつながります。


エッセンシャルオイルはこうして体に取り込まれ、全身へとやさしく働きかけていきます。


✨ 次回の記事では、代表的な精油の作用や効能をご紹介します。

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