What Are Carrier Oils and Why Are They Essential in Aromatherapy Blends?

キャリアオイルとは?アロマセラピーブレンドに欠かせない理由

これまでの投稿では、エッセンシャルオイルが体内にどのように吸収されるか、そしてその化学的特性が心と体にどのように作用するかを紹介してきました。

今回は、ブレンドの“縁の下の力持ち”である キャリアオイル に焦点を当ててみたいと思います。

キャリアオイルは、エッセンシャルオイルを安全に肌へ届けるための大切なベースとなるオイルです。

 

🌿 キャリアオイルとは?

エッセンシャルオイルは非常に濃縮されており、ほんの数滴に植物そのものの力が凝縮されています。

そのため、肌に直接使用する際は必ず薄める必要があります。

その“薄める役割”を担うのがキャリアオイル(ベースオイル)です。

やさしく肌になじみ、エッセンシャルオイルの成分を穏やかに浸透させていきます。

キャリアオイルは香りこそ控えめですが、保湿力や肌質への相性、吸収の速さなど、それぞれに個性があり、ブレンド全体の仕上がりを大きく左右します。

 

🪷 フェイスケア用のキャリアオイル

フェイスオイルを作る際は、肌質や好み、季節に合わせて2〜3種類のオイルを組み合わせることが多いです。

それぞれのオイルが、肌の再生・保湿・バランス調整など異なる役割を持っています。

カカイオイル

アマゾン原産の Caryodendron orinocense のナッツから採れるオイルで、ビタミンA(天然レチノール)、ビタミンE、リノール酸 を豊富に含みます。

肌のハリと弾力をサポートし、明るくなめらかな印象へ導きます。

乾燥肌やエイジングケアにおすすめです。


ホホバオイル

実は「液体ワックス」に分類され、肌の皮脂構造に近いため、皮脂バランスを整えながら保湿してくれる優れたオイルです。

べたつかず、毛穴を詰まらせにくく、敏感肌や脂性肌にも安心して使えます。


アプリコットカーネルオイル

軽くてシルクのような質感を持つオイル。オレイン酸とリノール酸を豊富に含み、乾燥やかゆみをやわらげて肌をなめらかに整えます。

敏感肌ややわらかい肌質にもよく合い、フェイスブレンドにやさしい柔らかさを加えます。

 

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🌸 ボディケア用のキャリアオイル

ボディオイルには、スイートアーモンドオイル をベースとしてよく使用しています。

ビタミンA・B・Eが豊富で、やさしく肌を保湿しながらしっとりと整えます。

ナッツアレルギーの方には、グレープシードオイル に置き換えることが可能です。

軽い質感で吸収が早く、肌の引き締めや循環をサポートしてくれます。

また、アーモンドオイルとグレープシードオイルを組み合わせて、より軽いテクスチャーに仕上げることもできます。

どちらも使いやすく、入浴後やマッサージ、日々のセルフケアタイムにおすすめです。

 

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🌿 安全な濃度とバランス

すべてのブレンドは、適切な濃度(希釈率)から始まります。

フェイスオイルは約1%(20mlのキャリアオイルに対して約6滴)、ボディオイルはおおよそ**2〜3%でブレンドしています。

必要に応じて最大5%**まで高めることもありますが、肌質・年齢・体調を考慮して慎重に調整します。


また、子ども・妊娠中・高齢の方には、より低い濃度と優しい作用をする精油を選び、安全性を第一にブレンドしています。


こうした配慮によって、アロマセラピーがどの世代の方にも安心して楽しめるものになります。

 

おわりに

キャリアオイルは精油と比べると控えめな存在ですが、アロマセラピーをブレンドする上で土台になるものです。

それは、エッセンシャルオイルの力を引き立て、香りとタッチを通して“癒しの時間”を完成させる存在です。

香りと感触が調和するとき、アロマセラピーは心と肌をつなぐ穏やかなリチュアルー儀式となります。

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